鉱さいとは、金属の製造・精錬や鋳造などの工程で発生する産業廃棄物です。高炉スラグ、製鋼スラグ、鋳物砂などの具体例や発生する事業所、がれき類・汚泥との違い、収集運搬で確認すべきポイントを解説します。

更新日:2026/09/17

鉱さいとは?産業廃棄物収集運搬業で知っておきたいポイント

産業廃棄物収集運搬業の許可を取得する場合、実際に運搬する産業廃棄物の種類を正しく理解しておく必要があります。
その中でも「鉱さい」は、金属の製造や精錬などに伴って発生する産業廃棄物です。
「鉱さい」という名前から、鉱山から出る石や土をイメージするかもしれませんが、産業廃棄物としての鉱さいは、主に金属の精錬や製造工程などで発生する不要な鉱物質の残さいなどを指します。
ここでは、鉱さいの基本的な意味や具体例、発生する事業所、他の産業廃棄物との違いについて解説します。

鉱さいとは?

鉱さいとは、鉱物から金属を取り出したり、金属を製造・加工したりする工程などで発生する、不要な鉱物質の残さいなどをいいます。
代表的なものとして、製鉄所などで発生する「高炉スラグ」や「製鋼スラグ」があります。
また、鋳物の製造工程などで発生する鋳物砂も、鉱さいに該当する代表的なものです。
このように、鉱さいは一般的な事業所から日常的に発生する廃棄物というよりも、金属の製造・精錬や鋳造など、特定の製造工程から発生することが多い産業廃棄物です。


鉱さいの具体例

鉱さいには、さまざまな種類があります。
代表的なものとして、次のようなものがあります。

  • 高炉スラグ
  • 製鋼スラグ
  • 鋳物砂
  • 非鉄金属の製錬に伴って発生するスラグ

特に、鉄鋼業などで発生するスラグは、鉱さいの代表的なものです。
また、鋳物を製造する際には、鋳型に使用した砂が不要となることがあります。このような鋳物砂も鉱さいに該当する場合があります。


鉱さいはどのような事業所から発生する?

鉱さいは、主に金属の製造・精錬や鋳造などを行う事業所から発生します。
例えば、製鉄所では鉄を製造する工程でスラグが発生することがあります。
また、鋳物工場では、鋳型に使用した砂などが不要となり、鉱さいとして排出される場合があります。
非鉄金属の製錬などでも、製造工程に伴ってスラグなどが発生することがあります。
このように、鉱さいを収集運搬する場合には、単に「石や砂のようなもの」という見た目だけで判断するのではなく、どのような事業活動・製造工程から発生したものなのかを確認することが重要です。

製鉄・製鋼などから発生する鉱さい

鉱さいの代表的な発生源の一つが、製鉄所や製鋼所などの鉄鋼製造現場です。
鉄鋼の製造工程では、原料から鉄分を取り出す過程などで、鉄分以外の成分が分離され、スラグが発生することがあります。
このような高炉スラグや製鋼スラグなどは、鉱さいに該当する代表的なものです。
ただし、スラグには再生資源として利用されるものもあるため、実際に廃棄物として扱われているものなのかを確認する必要があります。


鋳造工程から発生する鋳物砂

鋳物工場などでは、金属を鋳型に流し込んで製品を製造する際に砂型が使用されることがあります。
製造工程で使用した砂が不要となって排出される場合、その鋳物砂は鉱さいに該当することがあります。
ただし、使用された砂の種類や発生状況などによって判断が異なる場合があるため、単に「砂だから鉱さい」と判断するのではなく、どのような工程から発生したものなのかを確認することが大切です。

スラグとは?

鉱さいを理解するうえで、よく出てくる言葉が「スラグ」です。
スラグとは、金属の製造・精錬などの工程で発生する副産物の一種です。
例えば、鉄鋼の製造では、鉄分以外の成分などが分離され、スラグとして発生することがあります。
ただし、スラグには資源として再利用されるものもあります。
そのため、「スラグ=必ず産業廃棄物」というわけではありません。
その物が廃棄物に該当するのか、再生利用されるものなのかについては、実際の取引状況や性状、利用方法などを確認する必要があります。



鉱さいとがれき類の違い

鉱さいと混同しやすいものに「がれき類」があります。
がれき類は、工作物の新築、改築または除去に伴って生じたコンクリートの破片その他これに類する不要物を指します。
例えば、建物の解体工事で発生したコンクリート片やアスファルト片などが代表的です。
これに対して鉱さいは、金属の製造・精錬や鋳造などの工程から発生するスラグや鋳物砂などです。
したがって、見た目が石や砂のようなものであっても、発生した工程によって「鉱さい」なのか「がれき類」なのかなど、分類が異なることがあります。



鉱さいと汚泥の違い

鉱さいと「汚泥」についても注意が必要です。
汚泥は、工場の排水処理施設や製造工程などから発生する泥状のものなどを指します。
一方、鉱さいは、金属の製造・精錬などの工程で発生するスラグや、鋳造工程で使用された砂などが代表的です。
どちらも工場などから発生することがありますが、発生した工程や廃棄物の性状によって分類が異なります。
そのため、排出事業者から「泥」や「砂」と説明された場合でも、実際にどの工程から発生したものなのかを確認することが重要です。



鉱さいは発生工程を確認することが重要

鉱さいは、製鉄、製鋼、非鉄金属の製錬、鋳造など、さまざまな製造工程から発生する産業廃棄物です。
一方で、石や砂、コンクリート片など、見た目が似ているものがすべて鉱さいになるわけではありません。
そのため、鉱さいを収集運搬する場合には、「どのような物なのか」だけでなく、「どの事業活動・製造工程から発生したものなのか」を確認することが重要です。
産業廃棄物収集運搬業の許可を取得する際も、実際に取り扱う廃棄物の種類や性状、発生工程、処分方法などを確認したうえで、必要な許可品目を検討しましょう。

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